定理1の証明
対称式を\(f(a,b,c)\)とする。\(a+b\)を因数にもつならば
\(f(a,b,c)=(a+b)g(a,b,c)\)と表せる。
\(f(a,b,c)=f(c,b,a)=(c+b)g(c,b,a)\) ・・・①
\(f(a,b,c)=f(a,c,b)=(a+c)g(a,c,b)\) ・・・②
①②より \(b+c、c+a\) も因数となる。
同様に \(b+c\)または\(c+a\)を因数にもつ場合も示される。
\(f(a,b,c)=(a+b)g(a,b,c)\)と表せる。
\(f(a,b,c)=f(c,b,a)=(c+b)g(c,b,a)\) ・・・①
\(f(a,b,c)=f(a,c,b)=(a+c)g(a,c,b)\) ・・・②
①②より \(b+c、c+a\) も因数となる。
同様に \(b+c\)または\(c+a\)を因数にもつ場合も示される。
定理2-1の証明
交代式を\(f(a,b)\)とする。
対称式の定義より、\(f(a,b)=-f(b,a)\)
\(b=a\)として、\(f(a,a)=-f(a,a)\)
移項して2で割ると、\(f(a,a)=0\)
因数定理より、\(f(a,b)\) は、因数 \(a-b\) をもつ。
対称式の定義より、\(f(a,b)=-f(b,a)\)
\(b=a\)として、\(f(a,a)=-f(a,a)\)
移項して2で割ると、\(f(a,a)=0\)
因数定理より、\(f(a,b)\) は、因数 \(a-b\) をもつ。
\(b\)に\(a\)を代入して0となるので因数\(a-b\)をもつわけです。(因数定理)
※因数定理は数Ⅱで学習します。
※因数定理は数Ⅱで学習します。