問題集・参考書レビュー(高校物理)

高校物理の問題集・参考書の使用した感想についてまとめてみます。
やや個人的な感想も含むかもしれませんが、全て実際に使用した上でのものです。
また他にも素晴らしい書籍は沢山あると思いますので、知人やネットなどの紹介も参考にしてみるとよいと思いますが、実際に軽く中身を見てから購入することをお勧めします。
気に入った参考書のほうが勉強も捗ると思いますので、もちろん中身が一番大切ですが、デザインや雰囲気で選ぶことも意外と大事です。

※最新版のものと違うことがあるかもしれませんが、ご容赦下さい。

 

・橋元の物理をはじめからていねいに
物理参考書1
分野で分かれていて全部で3冊。物理基礎verもある。
いわゆる講義本(実況中継)といわれるもので、話言葉で書かれていて実際に授業を聞いているような内容になっている。初学者・物理が苦手な人や基礎固めをしたい人におすすめだが、カッチリとした文章のほうが好きな人には向いていないかもしれない。
物理は理解重視の科目だが、この本はできる限り理論で書かれているのが高評価。
演習問題はほとんど無いので完全な参考書として使うことになる。

 

・物理のエッセンス
物理参考書2
全2巻。参考書としての位置づけだと思うが、公式のみの紹介で理論が書かれていない箇所も多いので、ある程度基礎を固めた人向けになっている。コンパクトにまとめられているので、要点整理にも使える。演習例題が多いので、個人的には参考書感が強めな問題集のイメージ。著者は「良問の風・名問の森」と同じなので、これらの問題集を使う人は所持しておくとよいかもしれない。
賛否が分かれる本らしいが、個人的には良書だと思う。

 

・良問の風
物理参考書3
標準的な問題集。問題数も150題くらいなので途中で挫折しにくい。
タイトル通りに良問が揃っていて、巻末には論述問題もある。
標準的とはいってもものすごく簡単ではなく、この問題集のレベルが最終到着点になる人も多いと思う。人気の高い良書。

 

・物理重要問題集
物理参考書4
良問の風より少し難しい問題集。問題数は150題くらい。
名問の森と同じくらいの難易度だが、こちらは実際の入試問題のまま掲載されているものが多い。
個人的には入試形式は赤本などの過去問で対応すればよいと思うので、名問の森のほうがコンパクトにまとめられていて効率がよいのでそちらのほうが良い気がする。

 

・名問の森
物理参考書5
難関大向けの全2巻の問題集。難易度はそこそこ高いが、解説は詳しめでつまずきやすい所までフォローしてくれている。実際の入試よりコンパクトにまとめられているが、そのぶん要点がおさえやすく、網羅性も汎用性も高い。このくらいのレベルになってくると分からなくても答えをすぐに見ずにある程度考える学習方法が効果的で、大変だがこの本をマスターすればかなりの入試問題が解けるようになると思う。良書。

 

・物理標準問題精講
物理参考書6
タイトルに標準と書かれているが、難易度は名問の森よりさらに上のハイレベル問題集。問題数は100問は無いくらい、解説はやや詳しめで、超難関大を志望する時間が無い人向け。その分演習量は少なくなるので演習を積みたい人は「難問題の系統とその解き方」のほうが良いかも。

 

・為近の物理演習(難関理工系・医系対策)
物理参考書7
まだほとんど手を付けていないが一応紹介しておく。現行過程だと「為近の物理ノート(難関理工医系対策編)」という名前になっている。自身が受験生のときにこの本の筆者の授業を受けて感動したことを思い出して購入してみた。解説が詳しめの問題集で、標準問題精講くらいに難しいと思われる。問題数は例題演習合わせて100問ないくらいで少なめ。

 

・難問題の系統とその解き方
物理参考書8
最新版では計2冊に分かれていて、文字や図が読みやすくなっているらしい。
標準問題精講と同等がそれ以上の難易度の問題集で、問題数は圧倒的な量を誇り網羅性に長けている。例題と演習があり、例題の解説はそこそこ丁寧に書かれているが、演習の解説はほぼ答えのみ。量・難易度ともにトップクラスの問題集で、並の人が手を出すものではない内容になっているが、例題だけなら100問ちょっとなので、例題だけピックアップするという戦略もとれる。

 

・新・物理入門
物理参考書9
タイトルには入門と書いてあるが、微積物理の入門という意味で難易度は激高。
高校範囲ではどうしても暗記になってしまう事項を除くように理屈で説明されている。かなり硬めの参考書で、演習例題はほぼない。物理を徹底的に極めたい人以外の通常の高校生には不要だと思う。

 

・理論物理への道標
物理参考書10
全2巻。新・物理入門と同様の微積物理の参考書で難易度は激高。新・物理入門はかっちりとした理論と数式で記述されているのに対して、こちらのほうが若干柔らかめな印象。また演習問題もそこそこの数があり、当然難易度は高い。

 

その他気になっている書籍
・物理教室、導出物理
理論派のかっちりとした参考書?。導出物理は微積物理の入門書に使えるらしい。恐らくそこまで難易度は高くなさそう?

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