・条件の否定
条件\(p\)に対して、「\(p\)でない」という条件を条件\(p\)の否定といい、\(\overline {p}\)と表します。
・かつ、または の否定
\(p\)かつ\(q\)の否定、\(\overline {pかつq}\)
\(p\)または\(q\)の否定、\(\overline {pまたはq}\)
について以下の法則が成り立ちます。
② \(\overline {pまたはq}\) \(\leftrightarrow\) \(\overline {p}\) かつ \(\overline {q}\)
(例)
\(x≠0\) または \(y=0\) の否定は
\(x=0\) かつ \(y≠0\)
\(\overline {すべてのxについてpである}\) \(\leftrightarrow\) \(あるxについて\overline{p}である\)
\(\overline {あるxについてpである}\) \(\leftrightarrow\) \(すべてのxについて\overline{p}である\)
(考え方)
「すべての日本人はラーメンが好きである」の否定は「ある日本人はラーメンが嫌いである」となるのは感覚的には分かるだろう。
\(x\)の全体集合を\(U\)、条件\(p\)を満たす\(x\)の集合を\(P\)とする。「すべての\(x\)について\(p\)である」は \(P=U\) で、その否定は\(P≠U\)。
\(P≠U\) \(\leftrightarrow\) \(\overline{P}≠∅\) \(\leftrightarrow\) \(あるxについて\overline{p}である\)
(例)
(a)ある素数は偶数である の否定は、
(b)すべての素数は奇数である
※ちなみに命題(a)は真 (素数\(2\)は偶数)、その否定命題(b)は偽(反例:素数\(2\))
となり、ある命題とその否定の真偽は入れ替わります。
以上になります。お疲れさまでした。
ここまで見ていただきありがとうございました。