微分方程式の解法(簡易版)

微分方程式の解き方について見ていきます。

基本的に高校数学範囲外になりますが、最低限おさえておいた方がよい事項を紹介したい思います。

 

・微分方程式
\(x\)の関数である未知の関数 \(y\ (=f(x))\) について\(y\)の導関数を含む等式を微分方程式といい、微分方程式を満たす関数\(y\)を求めることを微分方程式を解くといい、その\(y\)を微分方程式のとよびます。微分方程式はさまざまな形がありその解法も多様ですが、高校数学で理解できて最低限必要な2パターンについて見ていきます。

①直接積分型
\(\displaystyle\frac{dy}{dx}=g(x)\) のように文字\(x\)のみが方程式に含まれている場合は、単純に積分するだけで解くことができます。

(例)\(\displaystyle\frac{dy}{dx}=x\)
両辺\(x\)で積分(不定積分)すると
\(y=\displaystyle\frac{1}{2}x^2+C\)

積分変数\(C\)の分だけ関数\(y\)が存在するため、一般的には微分方程式の解は無数に存在することになります。ここで、もし \((x,y)=(0,0)\) のような条件が加わると上記の例だと \(C=0\) と定まり\(y\)も1つに定まることになります。

②変数分離型
\(h(y)\displaystyle\frac{dy}{dx}=g(x)\) のように、\(x\)のみの式と\(y\)のみの式を両辺に分離できる場合には、置換積分を利用して解くことができます。

(例)\(\displaystyle\frac{1}{y}\cdot\displaystyle\frac{dy}{dx}=x^2\)
両辺を\(x\)で積分すると
\(\displaystyle\int\displaystyle\frac{1}{y}\cdot\displaystyle\frac{dy}{dx}dx=\displaystyle\int x^2dx\)
左辺は置換積分により
\(\displaystyle\int\displaystyle\frac{1}{y}dy=\displaystyle\int x^2dx\)
(どちらも積分定数が出てくるが、移項して1つにまとめると)
\(\log |y|=\displaystyle\frac{1}{3}x^3+C’\)
\(|y|=e^{\frac{1}{3}x^3+C’}\)
\(y=±e^{C’}\cdot e^{\frac{1}{3}x^3}\)
改めて定数を \(±e^{C’}=C\ (≠0)\) とおくと
\(y=Ce^{\frac{1}{3}x^3}\) (\(C≠0\))

これを次のように形式的に処理することもできます。
\(\displaystyle\frac{1}{y}\cdot\displaystyle\frac{dy}{dx}=x^2\) の両辺に\(dx\)を掛けて
\(\displaystyle\frac{1}{y} dy=x^2dx\)
インテグラルをつけて
\(\displaystyle\int\displaystyle\frac{1}{y} dy=\displaystyle\int x^2dx\)
(以下同様)

その他解き方については誘導がついてることがほとんどなので、流れに沿って解いてください。また学習しているうちに他の解法に出会ったら余裕があればおさえておいてください。

 

 

(例題)
次の等式を満たす\(x\)の関数\(y\)を求めよ。
(1)\(\displaystyle\frac{dy}{dx}=-\sin x\) (\(x=0\) のとき \(y=0\))
(2)\(\displaystyle\frac{dy}{dx}=xe^{y}\) (\(x=0\) のとき \(y=1\))

 

 

(解答)
(1)(直接積分型)
\(\displaystyle\frac{dy}{dx}=-\sin x\)
\(x\)で積分すると
\(y=\cos x+C\)
\((x,y)=(0,0)\) を代入して
\(0=1+C\)
\(C=-1\)
よって
\(y=\cos x-1\)

(2)(変数分離型)
\(\displaystyle\frac{dy}{dx}=xe^{y}\)
\(e^{y}≠0\) より
\(\displaystyle\frac{1}{e^{y}}\cdot\displaystyle\frac{dy}{dx}=x\)
両辺\(x\)で積分すると
\(-e^{-y}=\displaystyle\frac{1}{2}x^2+C\)
\((x,y)=(0,1)\) を代入して
\(-\displaystyle\frac{1}{e}=C\)
よって
\(e^{-y}=-\displaystyle\frac{1}{2}x^2+\displaystyle\frac{1}{e}\)
両辺自然対数をとって ((右辺>0) が定義域になる)
\(-y=\log(-\displaystyle\frac{1}{2}x^2+\displaystyle\frac{1}{e})\)
したがって
\(y=-\log(-\displaystyle\frac{1}{2}x^2+\displaystyle\frac{1}{e})\)

 

 

以上になります。お疲れさまでした。
ここまで見て頂きありがとうございました。
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